「会話が途切れない!話し方 やっぱり大事!46のルール」の概要と、役立つポイントをまとめました!最後までぜひご覧ください。
本書の概要と要約
前作「会話が途切れない話し方66のルール」との違い
前作との一番の違いは、中級者向けの本であることです。
この本は、「会話が途切れない話し方66のルール」の続編です。
そのため、コミュニケーション中級者を目指す人にぴったり。
なぜなら、続編なだけあって、一歩踏み込んだテクニックが紹介されているから。
たとえば、本書と前作を比較すると次のような違いがあります。
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会話が途切れない話し方66のルール[前作] |
会話が途切れない。やっぱり大事46のルール |
特徴 |
すぐに実践できる |
身につけるのに時間が必要 |
具体例 |
1. 大きくあいづちを打とう 2. 「ムッとくることもあるでしょう」というフレーズで、溢れるように話してくれる |
1. 共感力を磨くためにボキャブラリーを増やそう 2. 質問力を高めるためにイメージ力を磨こう |
初心者向け |
◎ |
◯ |
会話への応用 |
◯ |
◎ |
このように前作「会話が途切れない話し方66のルール」は、すぐに実践できる即戦力フレーズやテクニックが豊富でした。
そのため、コミュニケーション初心者は、グングン成長を実感できる素晴らしい本です。
一方で、具体的すぎるが故に、特定のシチュエーションでしか使えないテクニックが多いという残念な点がありました。
しかし、続編である本書「会話が途切れない。やっぱり大事46のルール」は、どんな会話のシチュエーションにも対応できるテクニックが紹介されています
応用力のあるテクニックだからこそ、身につけるのに多少の時間がかかるものの、会話上手にグンと近づく一冊になっています。
まとめると、本書「会話が途切れない やっぱり大事46のルール」は、コミュニケーション中・上級者を目指す人に、特にオススメする一冊です。
本書「会話が途切れない やっぱり大事46のルール」の内容と学べること
次に、それぞれ章で学べることをまとめます!
目次 |
学べること |
[1章]この「相づち」で楽しい会話が始まります! |
・あいづちを大袈裟に打つことの大切さ ・話がドバッと溢れる共感の仕方 ・関心があることを伝える3つの相づち |
[2章]どんな人も”にこやか”になる。1秒で伝わる!「瞳ピント」の親しみルール |
・意外にできていない”アイコンタクト” ・アイコンタクトは瞳にピントを合わせていること。顔にピントを見ていることとは違う。 |
[3章]「二往復」以上のやりとりも楽勝です。この「フレーズ&話題」なら、どんな相手もノッてきます |
・会話下手でもキャッチボールができる会話の公式 ・必ずコミュニケーションが続く話題 |
[4章]会話が深まる、はずむ!”気持ちボキャブラ”発見レッスンもっと言葉にしよう「自分&相手」の気持ち |
・共感力の鍛え方 ・共感力のを高めるトレーニング
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[5章]「コレ聞いて!」がポンポン飛び出す「質問」のコツ |
・質問力の鍛え方 ・質問力を高めるトレーニング |
[6章]いい関係がスタートする「気づかい力」 |
・関係作りに役立つコミュニケーション ・苦労・感謝・お祝いなどは、関係が深まる話題 |
[7章]どんな「年代」「立場」の人とも、なごやかに話せる。シーン別「会話ルール」を一挙公開! |
・出会いのパーティで印象付ける会話術 ・知り合い以上友達未満との会話術 |
この中でも特に、4章「共感力の鍛え方」と5章「質問力の鍛え方」はとても勉強になりました。
そこで次に、この2つの章の内容を簡単に紹介したいと思います。
絶対に損しない役立つ内容
共感するときは、複数の共感ポイントを見つければ会話が弾む
本書の役立つ内容1つ目は、「話の中には共感ポイントが複数ある」ということ。
コミュニケーションの勉強をすると必ず耳にする「共感しよう」という言葉。
しかし、実際にやってみると、言葉が続かない難しさに気づきます。
例えば、友人が興奮気味に次の話をしてきたら、なんと返しますか?
雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!
会話がとぎれない!やっぱり大事!!46のルール/野口敬/すばる舎
私なら「それは嬉しいね!」と返します。可もなく不可もない、良い共感のスタートダッシュでしょう。
しかし、私を含め大抵の人は、「それは嬉しいね!」で共感の言葉が尽きます。
かといって、一度の会話の中で「嬉しい」という共感の言葉を、何度も何度も使うと、だんだんと会話が不自然になります。
このように、「共感してみたはいいけど、そのあとの会話が続かない」という課題は、コミュニケーションを学ぶ人なら必ずぶつかります。
そこで本書では、この解決策が示されています。
それは「複数の共感ポイントを見つける」こと
相手の話の中に含まれる共感ポイントは一つだけではありません。
例えば、先ほどの「雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!」には、「嬉しい」以外にも「頑張った」や「よっぽど欲しかった」といった感情(=共感ポイント)が含まれています。
この複数の共感ポイントに気づいたら、次のようにあいづちの言葉に変換しましょう。
- 嬉しい→「それはうれしかったね。」
- 頑張った→「とても頑張ったんですね」
- よっぽど欲しかった→「いやすごいなぁ、よっぽど欲しかったんでしょ」
これらの言葉を次々にあいづちとして繰り出せば、会話が続いていきます。
このように、「話には共感ポイントが複数ある」ということは当たり前なようで、言われてみてハッとしました。
「相手が最も共感してほしいポイント」だけを探していたことに気づいたからです。
もちろん、相手が最も話したい共感ポイントは外してはいけないと思います。
しかし、「話したいポイントは一つだけではない」ことには、改めて気付かされました。
上手な共感をするためのトレーニング
本書の学び二点目は、上手な共感をするためのトレーニングが載っていることです。
先ほど紹介した「共感ポイントを複数見つけること」以外にも大切なことがあります。
それは、相手の感情のレベルにあった共感の言葉を選ぶこと。
なぜなら、共感と一言にいっても感情の大小はさまざまだから。
例えば、「1ヶ月探したコートを見つけた喜び」と「500円を拾った喜び」は同じ「嬉しい」でも、レベルが違います。
レベルの違う「嬉しい」に対して、共感の言葉を使い分けることで、相手は気持ちよく話をすることができます。
具体的には、「嬉しい」なら「感激」「天にも登りそう」「飛び上がる」といった言い換え表現がありますね。
このように、共感の言葉のバリエーションが豊富だと、一味違った聞き上手になれます。
けどさ、共感の言葉のバリエーションなんて、勝手に増えないよ
安心してください。本書では、共感の言葉のバリエーションを増やすトレーニングも紹介されています。
具体的には、「嬉しい話をされる」というシチュエーションに、どんな言葉で共感するかという問題&回答例が紹介されています。
「嬉しい」以外の「困った」「怒り」など、さまざまな感情に対する共感のトレーニングも紹介されているので、共感上手になりたい人は必見です。
詳しくは、「なぜ「共感しているのに会話が続かない」のか」の「感情のボキャブラリーを増やす方法」をご覧ください。
5W1Hよりも強力!どこでも使える質問力の正体
本書の学び三点目は、「5W1Hやオウム返しに頼らない、質問力の鍛え方」です。
5W1Hだけでは、最大6つしか質問できません。
5W1Hに頼らずに、上手な質問ができる友達に嫉妬したこともあります。
そこで本書では、5W1Hに頼らない応用力バツグンな、上手な質問をする方法が紹介されています。
それこそ、「相手の話の情景を、プロセスまでイメージすること」
先ほどの会話「雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!」に対して5W1Hを問い掛ければ、すぐに質問のネタは切れます。
しかし、プロセスに着目すれば、無限に質問が生まれます。
いくつか例を挙げてみます
- 「雑誌で見つけた瞬間」→「ネットとかでは探そうと思わなかったの?」
- 「見つけた瞬間」→どんな気持ちになった?
- 「いつ探し歩いていたのか」→仕事終わりとかにも頑張ってたの?
- 「探し始めて1週間くらい」→挫けそうにならなかった?
- 「コートのどんなところに惚れたのかな?」→コートの特徴は?どんなところに惚れちゃったの?
このように、相手の話のプロセスまで想像を巡らせることで、質問は無限に湧いてくるんですね。
ところで、話からイメージを膨らませるには、想像力が必要です。
そこで本書では、想像力を鍛えるトレーニング方法も紹介しています。
ラジオや小説などを使った、誰でもできるトレーニングで、効果は抜群です。
トレーニングの詳細は、「[5W1Hを超えろ]質問力を鍛えるトレーニング-会話が途切れない!46のルール-」をご覧ください。
まとめ
この記事では、「会話が途切れない!話し方 やっぱり大事!46のルール」の概要と、個人的に役立った点をまとめました!
本書は、会話でとても大切なテクニックな「共感力」「質問力」などを鍛える方法を紹介しています。
身につけるのは簡単ではありませんが、どんな会話にも応用が利く素晴らしいテクニックです。
この本から読んでも学びになることはたくさんありますが、前作である「会話が途切れない話し方66のルール!」から読み進めることを断然オススメします。
66のルールでは浅く紹介されていた内容が、46のルールで深掘りされているからこそ、「共感力や質問力がとても大切」であることに気づけるからです!
ぜひ2冊とも手に取ってみてください。
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「会話が途切れない66のルール」はマンガ版もあるので、活字が苦手な人はこちらでも!
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