「超一流の雑談力」の役立つポイントをまとめました!すぐに実践できる技術も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
本書・本記事で学べること
- 話が盛り上がる聞き方が学べる
- 人に好かれるコミュニケーションが学べる
- 話題の見つけ方が学べる
この本を実践することで、自然と人が集まってきて、どんな人とも仲良くなれるようになります。
まえがきでは、以下のように述べています。
出会ってすぐにもかかわらず、「何だか感じのいい人だな」「一瞬でファンになってしまった」という経験をされたことはないでしょうか?〜(中略)。世の中にはたった数分にも満たないやり取りの中で「人に好かれる技術」を持っている人がいます。
超一流の雑談力/安田 正/文響社
超一流の雑談力では、このような「人に好かれる技術」が紹介されているので、人と仲良くなることができるんですよね。
そこで、次の特徴に当てはまる人には強くオススメします。
- 人と仲良くなれるコミュ力を身につけたい人
- 職場やプライベートの人間関係で悩みがある人
- コミュニケーションの勉強を始めたての人
はじめに、超一流の雑談力の簡単な説明をします!
著者/安田正さんや本書の構成について
著者である安田 正さんの特徴的な考え方は2つ
- 雑談は人間関係の入り口
- コミュニケーション力には特別な才能は必要なく、トレーニングできる
筆者のこの考え方があるからこそ、超一流の雑談力は「雑談力を高めて、人と仲良くなる」ことを目的としているんですね。
「仕事を辞めたい」と思い悩んでいた営業職の雑談力を指導して、トップ営業マンにまで育てた経緯もあるそうです。
最初は、雑談ってそんなに重要なの...?と疑っちゃいました
本書の構成は
- 1、2章:「好かれる話し方」
- 3〜5章:「相手が話したくなる聞き方」
- 6、7章:「性格別のコミュニケーションの取り方」「ビジネスでの活かし方」
- 8章:コミュ力UPに必要な8ステップのトレーニング
となっていて、会話に必要な「話す力・聞く力」のいずれも学ぶことができる本になっています。
しかし、コミュ障にとっては「話すこと」ってとても抵抗がありますよね。
安心してください、コミュニケーションにおいて大切なのは話す力ではなく聞く力です。
そこで今回は、コミュ障でも実践しやすい「聞く力」を学べる3〜5章を紹介していきます。
役立つポイント
話が盛り上がる聞き方が学べる
「相手が話したくなる聞き方 (3章) 」は、特に役立ちます。
コミュニケーションにおいて最も大切な「話の聞き方」が、具体的・実践的に書かれているからです。
「あいづちを打とう」「あいづちのバリエーションを増やそう」「声のトーンは高めに」と書いている本は多いですが、「どんなあいづちがいいの?」「このあいづちは正しいの?」「トーンを高めってどれくらい?」などと、実践しにくいことが多いです。
しかし、この本では、あいづちの具体的なフレーズ「あいづちのさしすせそ(さすが、しらなかった、すてき、センスいい、それはすごい)」や、「声はドレミファソラシドのファかソ」など具体的に書かれています。
そのため、どの本よりも実践のしやすさがピカイチ。
今回はそのなかでも、今すぐ使える3つの聞き上手テクニックを紹介します。
聞き上手テクニック1:あいづちのさしすせそ
- さ:流石です
- し:知らなかったです
- す:素敵です
- せ:センスがいいですね
- そ:それはすごいですね
相手が思わず話したくなるあいづちです。
あいづちは「へぇ」「そうなんだ」と単調になってしまいがち。
しかし、このさしすせそを使うと、相手が笑顔になり、話がノッてきます。
なぜなら、相手の「話したい欲求」を刺激できるあいづちだから。
私のひそかな趣味としてドラム演奏があります。「え、すごいね」などと言われた日には、気分が良くなって話しだしますね、単純ですので。
騙されたと思って使ってみてください。
相手が楽しそうに話し出してくれますよ。
聞き上手テクニック2:相手が話したい!と思うようなフレーズ
つい相手が話したくなってしまうフレーズがこちら
〇〇が素敵ですね。
何か特別なことをされているんですか?
このフレーズは、結果だけではなく、相手のひそかな努力にフォーカスできるのがすごいところ。
このフレーズの素晴らしさを、筆者は次のように実体験しています。
先日、女性社員にプレゼントを買おうと、デパートの化粧品売り場にいました。
超一流の雑談力/安田 正/文響社
商品を選びながら店員さんと簡単に話をしていると、ふと「お客様、失礼ですが、きれいなお肌をされていますよね、何か特別なケアをされていらっしゃるんですか?」と聞かれました。(中略) 私のひそかな自慢として、実年齢より肌年齢がかなり若いことがあります。人前に立つ仕事ですから、顔や手の肌には気をつけているのです。(中略) 店員さんは私のアピールポイントに気づき、仮にお世辞だとしても「肌の自慢をしたい」という欲求を刺激する一言を言ってくれました。
このひそかな自慢を褒めてもらい気分が良くなった筆者は、店員がオススメする最も高い商品を購入してしまったそうです (笑)
このように、相手のこだわりを話題にしてあげることで、その人の気分は高揚すること間違いなし。
こだわりの部分だからこそ話は尽きませんし、こだわりに気づいてくれた人には思わず好意を抱いてしまいます。
髪型、持ち物、身なりなどで素敵だな・すごいなと思った部分があれば、「何か特別なことしてるの?」とぜひ尋ねてみてください。
聞き上手テクニッック3:「そうですね」で止めず、一言足して
あいづちが上手くいかないな、会話が止まっちゃうなと思う人に、ぜひ試して欲しいテクニックです。
あいづちに一言足してあげると、相手が話しやすくなって会話が自然と続くようになります。
本書の例を参考にしてみましょう。
❌ダメな例
この前、マラソン大会に出たんですよ
へぇ、そうなんだ
⭕️良い例
この前、マラソン大会に出たんですよ
へぇ、そうなんだ。フルマラソン?
このように、簡単なあいづちの後に質問を一言を加えるだけで、相手はグッと話しやすくなります。
こんな気の利いた質問をするのは難しい!!って人もいますよね。私も最初は無理だと感じました。
そんな人には、「そうなんだ」ではなく、オウム返しがオススメ。
オウム返しすれば、相手がさらに話してくれて、質問しやすくなるからです。
例えば
この前、マラソン大会に出たんですよ
へぇ!マラソン大会にでたんだ!
気温が高くて大変だったの
オウム返しをする時は、少し声のトーンを変えたり、驚きの感情を込めると良いです。
そうすることで、あなたの話が面白い、興味がありますよということを伝えられるので、相手は話しやすくなるんですよね。
あなたが話している時に、同じ表情・同じ声の高さでオウム返しされてたらどうでしょうか。「私の話って面白くない?」と不安になってしまいますよね、
だから、オウム返しするときは声のトーン・感情を込めたあいづちをすることで、相手が不安を感じないようにしてあげましょう。
「そうなんですか」に一言加える技術とオウム返し、ぜひ試してみてください。
いますぐ使える「聞く技術」を具体的に3つ紹介しました。
このように具体的で、実践しやすいテクニックが書かれているところが、超一流の雑談力の役立つポイントの1つです。
聞くテクニックの紹介長くない??
ほんとごめんなさい💧
これらのテクニックだけでも知ってもらいたかったんです。
続けて、本書の役立ったポイント2つを短く紹介していくので、ぜひ最後までご覧下さい
人に好かれるコミュニケーションが学べる
役立つところ2点目は、人に好かれるコミュニケーションが学べるところです。
超一流雑談力は「雑談で相手と仲良くなること」が目的です。
そのため、相手の懐に入り込むためのブラックな技術も紹介されているのが他の本とは一味違うところ。
例えば、次の技術・フレーズは、露骨に使うと嫌われますね、確実に。
- 「ファンになってもいいですか」でハートを打ち抜く
- 出会った人にメンター (先生) になってもらう→「詳しいですね、教えてください!」
これらは、相手のことに興味がある、尊敬しているということを一瞬で伝えられるコミュニケーション術です。
人は、興味をもってくれている人を嫌いになることは難しいです。
この心理を利用して、相手に「ぜひもっと教えください!」と持ち上げ、一気に距離を縮められるブラックよりのコミュニケーション技術になっています。
注意点としては、露骨にやったり、大して興味もない時にやらないことですね。
もし興味を対してないのに「教えてください!」などというと「なんだ、社交辞令か」と思われて、関係性が悪化します。
この技術を使うときは、相手の話を「面白い」と聞きながら、心から教えてほしいという気持ちを持つことが大切です。
悪い点も伝えてきましたが、誠実に「教えて欲しい」と伝えることができれば、確実に仲が深まる良い技術です。
このように、「聞く技術」だけでなく、「人に好かれるための技術」も紹介されているのは、他の本とは違った面白さでした。
話題を見つけ方が学べる
個人的にもっとも役立ったのが「タテ・ヨコ(縦・横)のコミュニケーション」
これは、会話における「ヨコ (会話を広げる) 」と「タテ (会話を深掘り) 」の2つのステップを表しています。
- ステップ1:ヨコに展開して「相手の興味ある分野を探す」
- ステップ2:「興味ある分野」をタテに深掘りするステップ
会話にはこの2つのステップがあると意識してみると、「続けるのが苦しくなっちゃった会話は、相手も自分も興味が薄い話題でさえも深掘りしようとしていたんだなぁ」と気づかされたんですよね。
この気づきをきっかけに、会話するときは2つのステップを意識してコミュニケーションを取るようになりました。
具体的には、ステップ1として、5W1Hやおうむ返しで「相手が話しやすい話題を見つける」。ステップ2として、あいづちのさしすせそなどを中心に使って「相手が話しやすいように会話を盛り上げる」。
このようなタテヨコのコミュニケーションを取るようになってから、5分と持たなかった会話が2倍以上続くようになりました。
話を盛り上げるステップ2は難しいかもしれません。しかし、相手の表情や話題に対する熱量を観察すれば、相手が話したいこと・話しやすいことを見つけるステップ1は意外とすぐにできるようになると思いますよ
まとめると、浅く広く質問して相手の興味ある話題をみつけ、質問力を駆使して深掘りすることが、タテとヨコのコミュニケーションです。
まとめ
今回は、超一流の雑談力で学べること、今すぐ実践できるいくつかの技術を紹介しました。
簡単にまとめると
- 話が盛り上がる聞き方が学べる
- 人に好かれるコミュニケーションが学べる
- 話題を見つける技術が学べる
本日紹介した技術を試してみるだけでも、十分会話が続くようになります。
実践しやすく、コミュニケーションをする上で特に大切なテクニックを紹介しましたので、身につけて損はありません!
コミュニケーションの勉強が全く初めて!という方には「コミュニケーション力を上げる会話の教科書4選」をぜひお読みください。
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