この記事では、心理学にもとづいて人と仲良くなる方法を紹介しています。コミュニケーションが苦手な人でもできる方法を3つだけ厳選!
「今の友達とは、どうやって仲良くなったんですか?」
ふと考えてみると、答えがでなくないですか?
あまりに当たり前すぎますよね。すると、いざ人と仲良くなりたい時にどうしたらいいか分からなくなります。
だから、地元からサヨナラする高校入学や大学入学のタイミングで、友達づくりに苦労する私のような者が現れるんです。
そこで本記事では「仲良くなるための3つの方法」を心理学に基づいて紹介します。
次の三つに絞ってあるので、「即実践できる」効果的な方法だけに厳選しています。
- コミュニケーションが苦手でも実践できる
- 効果が現れやすい
- 実践しやすい
紹介するたった3つの方法を実践すれば、たいていの人と仲良くなることは可能です。
頼る・助けてもらう
小さなことでも頼ったり、助けてもらったりすることで、相手との仲が深まります。
なぜなら、人は助けた相手に好印象を持つからです。
例えば、「ダメ男に尽くしてしまう女性」は、経済的・性的・家庭的な面で支援してしまうから、ダメ男であっても好意を抱くと言われています。
ここには「認知的不協和の解消」という心理がはたらいています。
「好きでもないのに、人は助けない」とする認知と、「今、人を助けている自分」という認知が矛盾し、これを解消するために「自分が助けているのは相手が好きだからだ」と思ってしまうのです。
図解 使える心理学大全/植木理恵
このように、相手に助けてもらう・頼みごとをすることを意識すると、相手は好印象を抱いてくれるので、良い人間関係を築くきっかけになります。
具体的な使い方
私は、後輩がやってくる新年度や、先輩に対してよく使います。
例えば、「エクセルで〇〇をしたいんだけど、助けてくれないかな?」といったことから、「この実験方法を教えてくれないかな?」といったことまで様々です。
一方で、後輩からはわざわざ教えてもらう必要がないこともあるんですよね。そんな時は少しズル賢く「ど忘れしちゃった。この器具の使い方教えてくれないかな」などと”とぼけた“こともあります笑
このように助けてもらった結果「あの人は印象がいい。ちょっと〇〇を聞きたいな」と、相手にとっても頼りやすい雰囲気になるので、頼る・頼られる良い人間関係が築かれていきます。
仲良くなりたい人には、積極的に頼みごとをして、助けてもらいましょう。
頼みごとの場合は、雑談と違って話す内容が決まっているから、コミュニケーションが苦手でも取り組みやすいです。
ありがとうを伝える
ありがとうを伝えることは、人間関係を築く上で重要です。
「いやそんなの当然じゃん」と思ったそこのあなた、「なぜありがとうを伝えることで人間関係が良くなるのか」と考えてみてください。
その答えは、「あなたに助けてもらったよ」ということを最も簡単に伝えられる方法が「ありがとう」だからです。
先ほど述べたとおり、助けてあげた相手に対して、人は好意を抱きます。
たとえどんなに鈍感な人であっても、「ありがとう」を伝えられたら、相手の役に立てたことを自覚できます。
だから、「助けてもらったんだよ」ということを言葉で伝えられる「ありがとう」を積極的に伝えることで、良い人間関係が築かれます。
「相手の得意・好き」の話を聞かせてもらう
相手の得意なことや好きなことを話題に雑談ができると、関係づくりが一気に進みます。
これも認知的不協和の応用で、「プライベートなことを話す相手なのだから、仲が良いはずである」と脳が判断するからです。
プライベートな話題なら、家族についてでも、愚痴であっても問題ありませんが、最初は相手の得意な物や好きなことを話題にすることが望ましいです。その理由は3つあります
- 最初の自己紹介などで情報を集めやすい(趣味や特技)
- 相手が話しやすい話題なので、自分は聞き役になれる
- 愚痴や家族のことを聞くよりも警戒されない
このように、「得意なことや好きなこと」は、最初の自己紹介で情報を集められます。さらに「得意や好き」は相手がたくさん話してくれる話題なので、自分がコミュニケーションが苦手であっても、比較的コミュニケーションが成立しやすい話題です。
基本的なあいづちや、5W1Hなどの質問力があるとよりプライベートに踏み込むことができます。
あいづちや質問力に不安がある人は「コミュ力を上げる3つの心構えと即戦力スキル6選[コミュ力おばけのなり方]」もぜひご覧ください。
まとめ
今回は、「認知的不協和の解消」という心理を利用して、人と仲良くなる方法を紹介しました。
まとめると
- ①助けてもらおう!
- →「〇〇教えてくれないかな?」で、助けてもらうきっかけを作り、「ありがとう」で助けてもらったことを言葉で伝える。
- ②好きなことや得意なことを話題にして、プライベートを聞き出そう!
- →自己紹介で情報を集めて、質問力を駆使してプライベートに迫る
特に①はコミュニケーションが苦手であっても実践しやすいことがポイントです。
雑談が苦手だよ、という人は積極的に助けてもらうことを、最初の目標にしてみてください。