この記事で解決できるお悩み
- コミュニケーション能力を向上させる方法は?
- 最低限の会話ができるようになりたい
- 人間関係で悩みたくない
このような悩みを、本記事では解決できます。
この記事を書いている私は、コミュ障を克服した会話のプロで、下のような経験があります。
- 高校の友達ゼロのコミュ障
- 初対面の人と1日で仲良くなれる
コミュニケーション能力の向上を目指す前に
まずはじめに、コミュ力を上げた結果どんなあなたになれるのかをイメージするため、以下のポイント2つを確認しておきましょう。
コミュニケーションを高める前に
- コミュニケーション能力を高める意味とは?
- コミュニケーション能力を向上させるメリット
コミュニケーション能力を向上させる意味
コミュニケーション能力を鍛える意味は「仲良くなりたい」と思ったその瞬間に仲良くなるためであると私は考えています。
コミュ力を上げると、相手との信頼関係を築けるようになります。
なぜならコミュニケーションだけが、相手と仲を深める唯一の方法だからです。
私は高校で、全くコミュニケーションが取れず、クラスでは1人でした。そんな私でも部活の友達とは仲良くなれたのですが、部活はクラスよりも長い時間コミュニケーションが取れたからだと思います。
このようにコミュニケーションは、人と仲良くなるための唯一の手段です。
だから「この人と仲良くなりたいな」と思ったその瞬間に、信頼関係を築ける能力を身につけておくことこそが、コミュニケーション能力を向上させる意味だと考えています。
コミュニケーション能力を向上させるメリット
コミュ力があがると、一定レベルの信頼関係を築けるようになります。
それでは、信頼関係を築くとどんなメリットがあるのでしょうか?2つ紹介します。
信頼関係を築くメリット
- パフォーマンスが上がる
- 物事がうまくいくようになる。
パフォーマンスが上がる
コミュニケーション能力が上がると一番に感じる変化が、仕事や勉強のパフォーマンスアップです。
人間関係の不安が無くなるからです。
具体的には「嫌われてるかも、視線が痛い」といった漠然とした不安や心配から解放されます。
私は高校時代、クラスには1人も信用できる人がおらず全員が敵だと思っていました。そんな中では勉強に集中したり、文化祭や体育祭などのイベントを楽しむなんてできなかったんですよね。
一方で大学時代、研究室の全員と関係を築いた結果、研究室に行くこと自体が楽しくなり、なんの不安もなく研究に集中できました。
このようにコミュニケーション能力が向上すると、人間関係の悩みがなくなり仕事や勉強に集中できるので、パフォーマンスUPに繋がります。
物事がうまくいくようになる
コミュニケーション能力が向上すると、物事がうまくいくようになります。
なぜなら、人に頼れるようになるから。
信頼関係が築かれていないと、助けを求められません。私は高校時代をひとりで過ごしたので、過去問の共有など成績に関わることや、聞き逃した話といった小さなことさえ、人に頼れませんでした。
しかし、大学になって信頼関係を築けるようになってからは、ほんの小さな頼みごとでも聞いてくれる友人ができたおかげで、もし困っても頼れる人がいるという安心感が得られました。
このように信頼関係を築けるようになると、友達がいる安心感だけでなく、実際に困った時に頼れるので1人の時より物事がうまく進むようになります。
コミュニケーション能力を向上させるための考え方
それでは、実際にコミュ力を向上させるための具体的な方法をお伝えします。
はじめに会話テクニックを学ぶ時に、大切にしてほしい3つの考え方を紹介します。
会話テクニックを学ぶうえで大切な3つの考え方
- 目的を明確にする
- コミュニケーションの全体像を知る
- 一つ一つを着実に身につける
目的を意識する
コミュニケーションの目的を明確にしましょう。
ゴールを設定することで、何を話すか迷わなくなるから。
私がコミュ障だったときは、雑談が苦手でした。何を話せばいいのかわからなかったからです。
しかしコミュニケーションの目的を「相手と仲良くなる」に決めると、仲良くなるための話題を選ぼう、嫌われない話し方をしようと話す内容に迷わなくなります。
このようにコミュニケーションの目的を定めることで、普段の会話で何を話せば良いか分かるようになります。
具体的なコミュニケーションの目的
ただ「目的を決めろなんて言われても、どんな目的にすればいいの?」という人もいると思います。
「コミュニケーションを通じて信頼関係を築く」を目的にしておけば問題ありません。
というのも、人間関係の悩みのほとんどは、コミュニケーションを通じて人と仲良くなるという目的を設定すれば、解決するからです。
実際に、アメリカ発祥のコミュニケーションメソッドである神経言語プログラミング (NLP) では、コミュニケーションの目的を次のように述べています。
NLPプラクティショナーで学ぶラポールの目的は、
コミュニケーションの大前提の信頼関係を築くことです。
まずは、信頼関係を築くのが目的になります。
出典:日本NLP協会&全米NLP協会 公認スクール 「NLP-JAPAN ラーニング・センター
このように、コミュニケーションのメソッドをまとめたNLPでさえ、コミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが会話の目的であると言っているんですね。
まとめると、コミュニケーションの目的を「信頼関係を形成する」として、テクニックを学びましょう。
そうすれば「あの人と仲良くなりたい」「人間関係の悩みをなくしたい」といった悩みは自然と解決します。
コミュニケーションの全体像を知る
会話テクニックを学ぶ前に、コミュニケーションの全体像を把握しておきましょう。
全体像を理解しておくことで、何を学ぶべきかがわかり、効率よくコミュ力を伸ばせるからです。
当サイトでは、コミュニケーションの全体像を以下のように紹介しています。
コミュニケーション能力を向上させるためには、水色の矢印に進められるテクニックを身につける必要があります。
会話テクニックを紹介しているほとんどのサイトが、これらのテクニックをまとめて紹介してしまっているので、効率よくコミュ障を克服できません。
例えるなら、足し算、引き算、掛け算、割り算を同時に学んでいるようなもの。
まずは足し算や引き算を極める、つまり最低限の会話ができるようになる基礎的な会話テクニックを極めることが、コミュ障を治す近道であり、この記事ではその最低限のテクニックを紹介します。
一つ一つのテクニックを着実に身につける
コミュニケーションテクニックを学ぶ際は、一つのテクニックを一定期間使いづづけて、着実に身につけめしょう。
なぜなら、たくさんの会話テクニックを一度に使うのはきわめて難しいからです。
会話テクニックは、使うタイミングを逃しやすいです。「あ、例のテクニックが使えるかも?」とおもった頃には、もうその時は過ぎているからです。
例えば、「相手の話は否定しない」「笑顔で」「アイコンタクトは適度に」「オウム返しをしよう」「相手の話をイメージしながら質問しよう」という5つのテクニックを一度ですべて実践してください、なんて言われても無理ですよね?
かなりコミュ力を鍛えた私でさえ、たった2つのテクニックを同時に試そうとしても、中途半端にしか使えません。
だから「1つだけテクニックを使おう」とあらかじめ決めておいて、そのテクニックを実践できる瞬間を全力で掴みにいきましょう。
1つのテクニックを自然と使えるようになってから次のテクニックに進むのが、結果的にコミュ力アップの近道になります。
コミュニケーション能力が向上する4つのテクニック
それでは、コミュ力を向上させるための最低限テクニックを4つだけ紹介します。
会話の全体像と照らし合わせると、最低限のコミュ力を手にするために学ぶべきテクニックは4つだけです。
コミュ力アップに役立つ4つのテクニック
- 沈黙回避のテクニック
- 聞く力を鍛える傾聴テクニック
- 気まずくならない話すテクニック
- 会話を終わらせるテクニック
沈黙回避のテクニック
会話で怖いのは「沈黙」ですよね。
話し相手が沈黙になりかちな人は、話し方に問題がある場合がほとんど。
沈黙になってしまう話し方を回避したい人は、「相手の話すモテベーションがなくなる話し方の特徴」をぜひチェックしてください。
話し方を治せば、高確率で相手は沈黙になりません。
さらに、次に紹介する傾聴テクニックを実践すれば、コミュニケーションを通じて相手の笑顔を作り出せるようになります。
聞く力(傾聴テクニック)
聞く力を鍛えると、コミュニケーション能力がワンランク上に飛躍します。
なぜなら会話上手と呼ばれる人は、話す力より聞く力に優れているから。
実際に、コミュニケーションの黄金比は聞く:話す=7:3と言われています。
私も聞く力、すなわち傾聴テクニックを少し身につけただけで5分は会話が続くようになりました。今では15分会話したら10分は聞く側です。
このように、聞く力はコミュニケーションの基本でえり、会話を楽しめるようになる第一歩です。
とはいえ、傾聴テクニックといわれても何から学べばいいかわからないですよね。
そこで次に、相手の話を聞けるようになる最低限のテクニックを紹介します。
最初に学ぶべき傾聴テクニック
- オウム返しを身につける
- 共感的なあいづちを身につける
これくらいならできる!という人は、テクニックを8つ紹介している「傾聴テクニック8選」をご覧ください。
オウム返しを身につける
オウム返しを身につけると会話に自信がつきます。
なぜならコミュニケーションの6割がオウム返しだからです。
電車やカフェで会話を聞いてみてください。びっくりするくらいオウム返しを耳にできます。
私がコミュ力を鍛え始めた時は、オウム返しだけをとにかく繰り出していました。たかがオウム返しでも、トーンや表情、話のスピードを変えるだけで5分は会話が続いたので、とっても驚いちゃったんですよね。
このようにオウム返しを徹底して身につければ、数分は会話が続くので、会話の自信をつけるのにぴったりです。
共感的なあいづちを身につける
オウム返しに加えて、共感的なあいづちを身につけるとさらに会話が盛り上がります。
なぜなら、人は誰でも「わかってほしい」という承認欲求を持っているからです。
例えば、あなたが彼女に振られて悲しんでいるとき「そんなことよりさ、旅行たのしかったんだよね」と話されたらモヤモヤするはずです。
自分が悲しい気持ちを話している時は「そっか、それは辛いね」といった一言くらいは欲しくないですか?
あなたが聞き役の時もそれは同じ。話に共感できるようになるだけで、相手は心を開いて話しやすくなるんです。
このようにオウム返しと共感は傾聴の基本テクニックなので、まず最初に身につけましょう。
次に相手に質問された時の対応を解説します。
話すテクニック
自分が話す側になった時の対処法を考えて起きましょう。
コミュ力をあげるには「相手の話を聞く側」でいることが基本だからです。
だから話す力といっても、面白い話をするようなテクニックではありません。
相手から質問されて「自分が話し手になった」時に、相手に話し手をパスするテクニックが、ここでの話す力です。
そのテクニックとは、一問二答。
一問一答ではありません。一問二答です。
これは「雑談力の上がる話し方」で紹介されているテクニックですが、自分がほとんどしゃべらなくても、相手にしゃべってもらえるようになります。
雑談力が上がる話し方 齋藤孝 ダイヤモンド社
「君、スポーツしているの?」ー「別にしていません」
聞かれたことだけに答える、いわば「一問一答スタイル」が非常に目立ちます。「学校はどうだ?」と親に聞かれて、「普通」「まあまあ」としか答えない思春期の子供と同じ。あとはウンでもなければスンでもない。当然、話はそこでおしまいです。これではいくら話を振られても、会話が広がるわけがありません。
具体的には、聞かれたことに答えるだけでなく、自分の気持ちといったプラスアルファを加えてみましょうと述べています。
ただコミュ障だった私には、聞かれたこと以外を話すなんてあまりにハードルが高かったんですよね。
そこで、私がアレンジを加えた「聞かれたことに答える+聞かれたことを聞き返す」という一問二答をオススメします。
具体例で説明すると「顔が疲れてるね、大丈夫?」「ちょっと寝不足なんだ。そっちこそ最近疲れてない?」
といった具合に、相手に聞かれたことに答えつつ、同じ質問を相手にするテクニックです。
同じ質問を返すだけなのでハードルも低く、自然と相手にパスできます。
この一問二答のあとは相手が話し手になるので、さきほど紹介した傾聴テクニックを使ってコミュニケーションを盛り上げましょう。
(今考えると偏見ですが) 女性同士で恋愛の話題を振ってくる女性は、「そっちこそどうなの?」と聞き返してもらいたいという考えを知ってから、相手から質問されたことは、相手が聞いてほしいこと、と決めつけていました。結果として会話は続いていましたね。
会話を終わらせるテクニック
ここまでの沈黙回避の方法、聞く時のテクニック、話す時のテクニックを使えば、最低限のコミュニケーションができるようになります。
最後に学んでおくと安心なのは、コミュニケーションの「終わらせ方」です。
なぜならダラダラ続く会話も気持ちの良くはないから。
コミュニケーションを終わらせる方法を知っておけば、「沈黙になりそう」って時や、会話の雲行きが怪しくなってきた時に終わらせられます。
そこでまずは、会話を終わらせるテクニックを紹介し、会話を終わらせるべきタイミングも紹介します。
会話を終わらせる2つのポイント
- コミュニケーションを終わらせるテクニック
- 会話を切り上げるタイミング
コミュニケーションを終わらせるテクニック
会話を終わらせる際は「私と話したくないんだな」と思われないようにするのがポイント。
冒頭に述べたように、コミュニケーションの目的は信頼関係の構築なので、「話したくないと思われてる」と相手が感じたら負けです。
具体的なテクニックはたくさんありますが、私がよく使っているのは以下の3つです。
- トイレエスケープ:「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」
- 時計を見て「そろそろ仕事だ」「上司との打ち合わせだ」
- 会話に入る前に5分タイマーをセット
→鳴ったら「次の仕事があるから戻らないと」などと用事を伝えて離席。もしまだ会話が盛り上がりそうなら、「このタイマーは大丈夫」といって会話を続ける
ポイントは「どうしてもすべき用事がある」といった理由づけ。
「トイレ」「◯時に約束がある」「何かの用事を表すタイマーが鳴った」など、すべて離席しないといけない理由にあたります。
どうしてもすべき用事なら相手は納得するしかなく「私と話したくないんだな」とは思いません。
次に、会話を終わらせるべきタイミングについて紹介します。
会話を終わらせるタイミング
会話を終わらせるタイミングは、相手の会話へのモチベーションが下がってきた時です。
なぜなら、「しつこく話しかけてくる人」としか思われないからです。
私の場合、もう仕事に戻らないといけない時にずっと話しかけられると、流石にソワソワしてきます。
そんな時、相手が会話を終わらせてくれるとめちゃくちゃ助かるんですよね。
このように「しつこく話してくる人」よりも「適度に会話を切り上げてくれ人」というプラスの評価を得られれば、次に話しかけても気持ちよく応じてくれるはずです。
とはいえ、相手が話したいのか、話したくないのかを見分けるなんて難しそうですよね。
相手が会話をしたくないときに見られるサインは「会話がつまらなくなってきた時に見られるサイン」で紹介しているので、ぜひチェックしてください。
コミュニケーション能力を向上させるテクニックを身につけて会話を楽しもう
本記事では、コミュニケーション能力を上げるための最低限必要な4テクニックを紹介しました。
- 沈黙回避のテクニック
- 聞く力を鍛える傾聴テクニック
- 話す力を鍛える一問二答テクニック
- 会話を切り上げるテクニック
この記事の内容を実践すれば、たとえ初対面の人であっても会話を楽しめるようになります!
ここで紹介したテクニックは、会話ができるようになる最低限テクニックです。
もっとコミュニケーション能力を鍛えたい人は、自然と人が集まるコミュ力を手に入れるための方法を「自然と愛されるようになる!コミュ障の治し方15ステップ」で紹介しているので、ぜひチェックしてください。