- 傾聴ができれば会話がつづくの?
- コミュ障をなんとか治したい
- 具体的な傾聴テクニックを教えて
そんな悩みを解決するのがこの記事です。
この記事で紹介する6つの傾聴テクニックを実践すれば、5分は会話を楽しめるようになります。
なぜなら紹介するテクニックを実践することで、1分も会話が続かないコミュ障だった私も、最低5分以上は会話を続けられたからです。
そこでこの記事では、傾聴テクニックを身につけるメリット、6つのテクニック、注意点を紹介します。
この記事を読み終えると、会話を盛り上げ、楽しめるコミュ力が身につきますよ!
傾聴テクニックを身につけるメリット
傾聴テクニックを身につけると、大きく次のメリットがあります。
傾聴力を身につけるメリット
- 信頼関係が築ける
- 新しい環境に飛び込む力になる
信頼関係が築ける
傾聴テクニックを身につけると、信頼関係を築けるようになります。
なぜなら、人は話を聞いてくれた人に安心感や信頼感を感じるから。
昔話したことを覚えていてくれると心温まるのが代表例。
心理学では、バディ効果やカタルシス効果として、相手に話を聞いてもらうことが信頼関係に繋がると考えられています。
私も、相手の話を聞くことに徹するようになってから、心を開いてくれる友人が増えました。
このように、傾聴テクニックは信頼関係の構築に役立ちます。
新しい環境に飛び込む力になる
また傾聴テクニックを身につけると、クラスや職場、サークルといった新しい環境に飛び込めるようになります。
なぜなら誰とでも信頼関係を築けるという自信がつくからです。
大学入学や就職する時は「職場に馴染めるかな?」という不安が大きいものです。
しかし、誰とでも上手く付き合えるという自信があれば、不安よりもむしろ新しい人と出会えることが楽しみになります。
例えば私は、大学で研究室に配属されるころには人と仲良くなる方法を習得していたので、研究室の人と仲良くなれるかな?という不安よりも、どんな人と仲良くなれるか?と仲良くなれる前提でワクワクしていました。
実際に、研究室配属のその日のうちに同期1人と打ち解けられ、2週間以内に全員と仲良くなれたので、人間関係では全く悩んでいません。
このように、傾聴テクニックを習得して人間関係を形成できるようになると、不安なく新しい環境に飛び込めるようになります。
傾聴テクニックを身に付ける際の注意点
傾聴テクニックを身につける上で、一つのテクニックだけを一定期間は実践し続けることが大切です。
なぜなら、複数のテクニックを使おうとすると中途半端になるから。
実際に脱コミュ障を果たした今の私でさえ、2つのテクニックを試すことすら難しいです。
「会話は生もの」と言われるくらい会話はパッパと過ぎて行くので、何個もテクニックを試そうとする余裕なんてないんですよね。
だから「意識しなくても使えるな」と思えるレベルになるまで、ひたすら一つのテクニックだけを練習し続けて、着実にステップアップすることが大切です。
それではお待たせしました。傾聴テクニックを6つ紹介します!
すぐに使える傾聴テクニック6選
それでは次に、聞き上手になるための6つの「傾聴テクニック」を紹介します。
その6つとは次の通り。
聞き上手になるための傾聴テクニック
- 質問を「しない」
- 相づちの「さしすせそ」
- 4W1H
- オウム返し
- 相手の得意分野を見つける
- 共感する
それぞれ解説していきます。
最優先で習得すべきテクニックを★★★、次に★★、マニアックなものは★でランク付しています。時々この記事を振り返り、★★★がおろそかになっていないか見直しましょう。
質問を「しない」
習得の優先度:★★★
質問を「しない」意識はめちゃくちゃ大切です。
なぜなら、相手が話したい話題からどんどん逸れていってしまうから。
その結果、相手はだんだんと話しづらくなっていき、しまいにはあなたから質問されないと話してくれなくなります。
私は「質問をしない」傾聴方法を学んで、同僚の聞き役に徹しました。
ある時、大学生のサークルで代表を務めた同僚の話を聞き、話が進むにつれて下記の質問が頭に浮かびました。
- 「普段はどんな活動をしていたのか」
- 「なぜそのサークルに入ったのか」
- 「合宿などはあったのか」
- 「代表として大変だったことは何か」
私はこれらを1つも質問しませんでした。すると、20分相手が楽しそうに話してくれたんです。
正直驚きました。今までは苦し紛れに質問していたのに、相槌に徹した途端、楽しそうに会話してくれるからです。
このように、"質問"は相手が話すキッカケを作る良い点とはべつに、相手が話したい事柄から逸れていく危険を持っているのです。
騙されたと思って「質問せずに相づちだけの傾聴」をぜひ試してみてください。
相づちの「さしすせそ」
習得の優先度:★★★
次の傾聴テクニックは、あいづちの「さしすせそ」です。
さ:さすがですね
超一流の雑談力/安田正/文響社
し:しらなかった!
す:素敵だね
せ:センスがいい
そ:それはすごい!
この相づちを使えるようになると、会話が盛り上がりやすくなります。
なぜなら、「人が話したい欲求」を刺激する相づちだからです。
例えば「知らなかった!」と言われると、ついつい教えて上げたくなりませんか?
私はもともと塾講師でした。生徒の話に「へー、それは知らなかったなぁ」と言うと、面白いように話してくれるので、特に出会って間もない生徒にはよく使ったフレーズです。
このように、相づちの「さしすせそ」は、もっと話したいと思わせる最強の相づちです。
4W1H
習得の優先度:★★
言わずと知れた5W1Hは次の通りです。
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」
「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」
雑談では、5W1Hから「why:なぜ」を抜いた4W1Hをオススメ。
なぜなら、「なぜ」という質問は答えるのが難しいからです。
「なぜか?」を考えるのは、相手にとって大きな負担になります。さらに、知識のレベル差もありますから、その質問に答える知識がないと当然ながら相手も困ってしまうのです。またもう一つの理由として、言葉そのものが持つニュアンスとして、「なぜ」という言葉には圧迫感があります。これは日本人の感覚的な問題ですが、ちょっと窮屈で相手にプレッシャーを与えるような質問なのです。
超一流の雑談力/安田正/文響社
要約すると「なぜ」に答えるためにはきちんと知識が必要であったり、「なぜ」という質問にはプレッシャーを与えたりするため、雑談では使わない方が良いというもの。
とはいえ、相手の趣味に対して「なぜ始めたのですか」といった質問は、盛り上がるのも事実。
そのため、雑談では4W1H、仲を深めたい人とは5W1Hなどと使い分けると、一味違った聞き上手になれます。
オウム返し
習得の優先度:★★★
オウム返しは、コミュ障でも簡単に使いこなせるテクニック。
なぜなら、相手の言った言葉をそのままお返しするだけだから。
そのまま返すだけで本当に会話が続くの?と思う人は、電車やカフェの会話に耳を傾けてください。
「会話の50%はおうむ返しでできている」ことが実感できます。
表情や声のトーンと組み合わせると、100%オウム返しの会話も実現できます。
私の100%オウム返し会話の最長記録は18分です、会話が続いちゃうのが面白かったです。
このようにオウム返しは、コミュ障でもすぐに実践できる優れたテクニックであり、うまく使えばそれだけで会話もできる奥の深いテクニックです!
質問されたら「And you?」
習得の優先度:★★★
次は「あなたはどうですか?(And you)」と尋ねるテクニックです。(参照:雑談力があがる話し方)
これはどんなにコミュ障でも会話がつづく魔法のテクニックです。
私は話しかけられたら、必ずこのテクニックを使います。ちなみに今日も使いましたので、紹介します。
Iくん「今日は仕事多いの?」
私「そんなことないよ、17時には帰る予定。そっちは?」
このように、相手に聞かれたことに答えるのと同時に「あなたはどうですか?」と聞けば、会話のキャッチボールが成立します。
自然な受け答えができる必須テクニックですね。
相手の得意な話題を見つける
習得の優先度:★★★
相手の得意な話題を見つけると、会話が面白いように続くようになります。
なぜなら、得意分野なら相手はたくさん話せるから。
私の好きなあるセリフを紹介します。
知らなかった
三月のライオン 羽海野チカ 白泉社 二巻より
誰かに 自分のいる世界の事について興味を持ってもらえる事が
こんなにも お腹のあたりがフワフワする程 嬉しい事だったなんて…
三月のライオン主人公桐山零は、将棋プロの世界で生きている高校生です。しかし、彼の得意分野である将棋は、多くの高校生には興味がなく、誰からも相手にされません。
このセリフは、彼に興味を持った1人の少女が「将棋を教えて」と言ってくれた時に、彼の心を表した言葉です。
「好きなことを聞かれる嬉しさ」をよく表したセリフだと思います。
このように、趣味や好きなこと、得意なことに相手が興味を持ってくれるのはとても嬉しく、話せることがたくさんあります。
だから、相手の得意分野を見つけ話題にするテクニックは、話を盛り上げる必須テクニックです。
共感
習得の優先度:★★★
共感は会話において大切な要素です。
なぜなら正しく共感できれば「また話したい」と思ってくれるからです。
私の友人にかなりのコミュ障がいます。
しかし人が感じている怒り・悲しみを誰よりも的確に汲み取ることができます。
「Aさん苦手なんだよね。」と言った時に「けど苦手ってだけで嫌いじゃないんですよね」と返してきた時は驚きました。
「まさにそれ。言葉の表面ではないところを汲み取ってくれた、共感してくれた」と感激したからです。
彼はコミュ障であるものの、みんなから話しかけられたり、時には相談を受けたりするほど、強く信頼されています。
このように、コミュ障であっても相手の気持ちを汲み取り、「あなたの気持ちがわかっていますよ」ということが伝えられる人は最強です。
このように共感が上手にできrば、「また話したい」と思ってくれるようになります。
傾聴テクニックを身につけて、人と信頼関係を築けるようになろう!
この記事では、人と信頼関係を築けるようになる傾聴テクニック6つ紹介しました。
- 相づちの「さしすせそ」
- 4W1H
- オウム返し
- 質問されたら「And you?」
- 相手の得意な話題を見つける
- 共感
また最初に述べたように、紹介したスキルを一つだけに絞って一定期間使い続けることが大切です。
この記事で紹介したスキルを実践すれば、誰とでも短時間で仲良くなれるようになります。
もっと広く傾聴テクニックを学びたい人は、コミュニケーション力を鍛える本を紹介した「コミュニケーション力を鍛える本7選」をぜひチェックしてください。