この記事では、相手がノリノリになって話し出し、会話が盛り上がるフレーズを紹介します。
会話を盛り上げるのって難しいですよね。
そんな時、相手がノリノリになる一言を伝えられると、会話が嘘のように盛り上がります。
「笑っていいとも」に安倍総理が出演した回で、その一言が登場しました。
紹介する会話を参考にして、みなさんもぜひ使いこなしてください。
「なにか特別なことをされているんですか?」で会話が盛り上がる
たった一言で、相手の話がノッてくる一言こそ「なにか特別なことをされているんですか?」
このフレーズは「超一流の雑談力 [ 安田正 ]」で紹介されていたテクニックです。
商品を選びながら店員さんと簡単に話をしていると、ふと「お客様、失礼ですが、きれいなお肌をされていますよね、何か特別なケアをされていらっしゃるんですか?」と聞かれました。(中略) 私のひそかな自慢として、実年齢より肌年齢がかなり若いことがあります。人前に立つ仕事ですから、顔や手の肌には気をつけているのです。(中略) 店員さんは私のアピールポイントに気づき、仮にお世辞だとしても「肌の自慢をしたい」という欲求を刺激する一言を言ってくれました。
超一流の雑談力/安田 正/文響社
このように、「何か特別なことをされているんですか?」のフレーズは、相手の密かな自慢話を引き出すことができるんですね。
自分のこだわりや自慢ポイントを話す時は、人はノリノリで話すことができます。
だから「何か特別なことをされているんですか?」のフレーズは、話し手が波に乗って話してだしてくれるので、会話は勝手に盛り上がっていきます。
安倍総理とタモリさんの対談から見える「何か特別なことをされているんですか?」の力
さて、そんなフレーズの爆発力を感じるのが、「笑っていいとも」の安倍総理が出演した回です。
会話の一部を引用します。
安倍さん「でも、体型が変わらないですね」
「笑っていいとも」2014年3月21日放送回より
タモリさん「変わらないですね、ほとんど変わらないですね」
安倍さん「なにか健康的なことをやっておられる雰囲気はまったく…」
安倍さん&タモリさん「ないですね笑」
タモリさん「ないんです笑」
安倍さん「ないにもかかわらずですね」
タモリさん「いや一応ね、こう見えてますけど、朝走ってるんですよ」
安倍さん「あ、そうですか」
「夜のスケジュールはお酒」だというタモリさんに対して、安倍総理は「でも、体型が変わらないですね」と一言。
その後の言葉が、今回紹介しているフレーズ「何か特別なことをされているんですか?」
安倍総理のは少しアレンジが利いていて、より具体的に尋ねていますね。「体型が変わらない=健康的な何かをしている」として、「なにか健康的なことをやっておられる雰囲気はまったくないですね」と問いかけています。
こう問いかけられたタモリさん、「いや一応ね、こう見えてますけど、朝走ってるんですよ」と語り出してくれました。
実際にはタモリさんがとてもい自慢げに話していて、聞いているこっちが楽しくなる雰囲気でした。
このように、「何か特別なことをされているんですか?」と問いかけることで、相手のこだわりや自慢話をとても自然に引き出せるので、相手はノリノリになって話し出してくれます。
日常会話への応用
「なにか特別なことをされているんですか」のフレーズは、相手の話を引き出せる素晴らしいテクニックです。
一方で、実際に日常会話で使うには、なんとなく堅苦しい感じのするフレーズです。
そこで、自然に使うためのポイントを解説します。
フレーズを言い換える
一つ目のポイントは、語尾を変えたり、言い換え表現を用意したりすること。
日常会話で使いそうな単語や言葉であればOKです。
例えば、私は次のようなフレーズを使っています。
- 何か特別なことしているの?
- 何か気を遣ったりしているの?
- 〇〇ができるコツはあるの?
1番目のように、語尾を変えるだけでも日常的に使えるフレーズになります。
また、2,3番目のように、「特別」という単語を使わなくても、同じニュアンスのフレーズを作ることも可能です。
いずれにしても、「自慢話やこだわりを引き出す」フレーズであることがポイント。
このポイントを抑えた上で、日常会話で使いやすいフレーズに言い換えてみてください。
褒め言葉と合わせて使う
二つ目のポイントは、褒め言葉と合わせてフレーズを使うことです。
例えば、思わず目が引かれるような素敵なお化粧をしている友達がいるなら、
「いつも綺麗だね。化粧品とかにこだわったりしているの?」
と聞くと、「実は1ヶ月に数万円かけてて…」などと、びっくりするような話が聞けたりします(実体験です)
このように「いつも綺麗だね(褒める)+化粧品にこだわったりするの?(フレーズ)」と、「褒める+自慢話を引き出すフレーズ」のように使うと、グンと自然な日常会話になります。
先ほどの安倍総理の会話でも、「体型が変わらないですね(褒める)+なにか特別なことをされているんですか?(フレーズ)」とフレーズを使うことで、とても自然な会話になっていますよね。
そのため、「褒めること」と「特別なことをされているんですか?」はセットで使うように心がけると、日常会話で使いやすいです。
具体的に質問する
三つ目のポイントは、具体的に質問するということ。
「特別なことしてる?」と問われると、多くの人は眉をひそめて「え、特別なことですか?笑」と少し困ってしまいます。
「特別なこと」と問われることなんて、日常生活にほとんどありませんからね。
安倍総理も、「なにか特別なことをしているんですか?」と尋ねようとして、「何か健康に気を使われているのか?」と言い換えていました。
このように具体的に問いかけることで、相手は答えやすくなり、自然な日常会話になります。
「特別なことなんて何もしてないよ」と言われた場合
とはいえ、「別に特別なことはしてないよ」と言う人も少なからずいます。
しかし問題ありません。「何もしてないのにすごい!」と返せば良いからです。
安倍総理も、タモリさんが「なにもしてない」と答えたあとに「(健康に気をつかって)ないにもかかわらず(体型が変わらないん)ですね」と、「何もしてないのに体型が変わらなくてすごい」というニュアンスの言葉を送っています。
その後タモリさんは「実は朝ランニングしている」と話し出しましたけどね笑
このように「なにも特別なことはしてないよ」と言われた場合であっても、「何もしてないのに〇〇できてすごい」と返せば、自然な会話になります。
まとめ
今回は相手がノリノリになって話し出す「なにか特別なことをしているんですか?」というフレーズの活用方法を解説しました。
安倍総理とタモリさんとの会話からわかるように、自慢話やこだわりを引き出すことができれば、相手が勝手に会話を盛り上げてくれます。
今回の実例をもとにして、ぜひ日常会話でも使ってみてください。
このフレーズが収録されている「超一流の雑談力 [ 安田正 ]」の役立つポイントをまとめた「超一流の雑談力の役立つポイント」もぜひご覧ください