「共感しているのに会話が続かない」その原因と、解決策をまとめました!ぜひ最後までご覧ください!
会話を勉強していると「会話では共感しよう」というセリフを、イヤってほど目にしますよね。
しかし、実際に試すと、共感をしているつもりでも話が続かないし、盛り上がらないことに気づくと思います。
私は、相手が話したい感情を見破って、共感の言葉を返すことはできます。
しかし、共感の言葉を発したら最期、その後の会話が行き詰まることに長く悩んできました。
しかし今回、「会話が途切れない!話し方 やっぱり大事!46のルール」の中に、「共感しているのに会話が続かない」という悩みの解決策を発見しました。
そこで本記事では、共感しても話が続かない原因と解決策を2つまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
[解決策1] 共感ポイントは2つ、3つ見つけよう
共感する時は、共感ポイントをたくさん見つけることで、会話が続くようになります。
なぜなら、共感しても会話が続かない原因は、たった1つの感情にしか共感できていないことだからですね。
具体例で見てみましょう。次のように話す友人に、あなたはどのように共感しますか?
雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!
会話がとぎれない!やっぱり大事!!46のルール/野口敬/すばる舎
どんな共感の言葉を思い付きましたか?紹介する私の回答のように、たった1つの感情だけに共感していたら要注意です!
さて、昔の私なら「え!?それは嬉しい、よく見つけたね!」と返します。(共感+おうむ返し)
しかし、私のこの返答は30点。なぜなら、「嬉しい」というたった一つの感情だけに共感しているから。
このまま会話を続けたら
👧「雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!」
🐼「え!?それは嬉しい、よく見つけたね!」
👧「えへへ、すごいでしょー」
🐼1「結局どこで買えたの?」
🐼2「〇〇ちゃんに似合いそうだね、今度着てきてよ」
とても残念なことに、コートの話題は1分も持たないと思います。
繰り返しますが、この話を広げられない原因は、たった一つの感情だけに共感しているからです。
それでは、複数の感情に共感できたら、どんな会話になるかを紹介します。
「雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!」
会話がとぎれない!やっぱり大事!!46のルール/野口敬/すばる舎
「わー、1ヶ月も!」
「そうなのよ、雑誌で見て一目惚れしてねー」
「見つけた時は、嬉しかったでしょー」
「うんうん、もー、キャーッって声をあげたわ」
「頑張りましたね」
「なんだかこの一ヶ月、このコートのことしか考えていなかったかも」
「よっぽど欲しかったのですね」
「そうねー、夢でこのコートを私の目の前で誰かが先に買ってしまうシーンを見てね、思わず目を覚ましてしまったこともあったの」
「うわー、そんなに」
「そうねー、雑誌を1ヶ月カバンに入れて、毎日探し歩いたの」
「もう執念ですね」「よく考えたら怖いわー。コートだからいいけど、相手が男の人だったりしたらストーカーだもんね。私、一流のストーカーになる素質があったりして」
「わあああ」
はじめの「雑誌で見たコートが欲しくて、1ヶ月も探し歩いて、ついに見つけたんです、ムートンのコート!」というセリフから、4つの複数の感情に共感していることがポイントです。
その4つとは「嬉しい」「頑張った」「よっぽど欲しかった」「執念」
たったいま紹介した会話は、この4つの感情にフォーカスし、共感の言葉に変えて、あいづちしているだけなんですね。
この会話が示すように、いくつかの共感ポイントを見つけることができれば、たとえ言葉に詰まったとしても会話が続きます。
少なくとも、たった一つの共感ポイント「嬉しい」にフォーカスして、同じようなあいづちを何度も打つよりは、相手も話しやすそうですよね。
まとめると、「共感しているのに会話が続かない」ことの原因は、1つの共感ポイントにしか共感していないからです。
そのため、いくつも共感ポイントを見つけて相づちを打つことが、共感する上では大切です。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、相手の話の中に複数の共感ポイントを探すことを意識してみてください。
[解決策2-1] 共感のボキャブラリーが足りないから
「共感しても会話が続かない」原因の2つ目は、共感する時の感情のボキャブラリーが不足しているからです。
例えば、「嬉しい」という感情ひとつをとっても、その程度は大小さまざまですよね。
だから、「500円を拾った喜び」と「恋人ができた喜び」を、同じ「嬉しいね」と相づちをされたら、本当に話を聞いているのかな?と相手は思ってしまうはずです。
だから、相手の気持ちの大きさにマッチする共感の言葉を選び、あいづちを打つことが大切です。
あなたならこんなとき、どんな気持ちになりますか。
会話がとぎれない!やっぱり大事!!46のルール/野口敬/すばる舎
「500円を拾った」「恋人ができた」「ずっと片想いだった人から告白された」
それぞれの状況をぴったり表す言葉が見つかりましたか。もしかしたら、どれにも「うれしい」という言葉を当てはめた方はいませんか。(中略)「うれしい」の気持ちには、ちょっとした喜びもあれば、飛び回りたいほど感極まった喜びもあるからです。それらを一括りに表現してしまうと、話し手は気持ちを受け止めてもらえないと感じるでしょう。
「感情を表現する言葉のボキャブラリー」を増やすことで、相手の気持ちに、正確に共感できるようになるんですね。
[解決策2-2]感情のボキャブラリーを増やす方法
感情のボキャブラリーを増やす方法は大きく2つあります。
- 言い換え表現を調べて、会話で使ってみる
- 漫画や小説などを活用したシチュエーションクイズ
言い換え表現を調べて、会話で使ってみる
1つ目の方法は、感情の言い換え表現をリサーチして、普段の会話で使ってみる方法です。
試しに「嬉しい 言い換え」で検索してみると、次のようにたくさんの検索結果が得られます。
さらに、調べた言い換え表現を、いくつかの段階に適当に分けてみましょう
- 最大級の「嬉しい」表現:幸せ。天にも昇る気持ち。
- 強めの「嬉しい」表現:飛び上がる。感激。万々歳。
- 普通の「嬉しい」表現:嬉しい。満足。
これらを普段の会話で使い分けるだけで、感情のボキャブラリーは増えていきます!
漫画や小説などを活用したシチュエーションクイズ
一方で、「最大級の嬉しさ」を表現するような出来事はなかなか遭遇しませんよね 笑
だから「感情のボキャブラリーを増やす方法」の2つ目は、"シチュエーションクイズ (仮) "です。
シチュエーションクイズは、ドラマや漫画、アニメや小説のセリフを参考にして、「自分ならどのように共感するか」を考えるゲームのこと。
それすら面倒な人もご安心ください。
本書では、シチュエーションクイズのような、感情のボキャブラリーを増やすためのレッスンが用意されています。
例えば、「嬉しい」のボキャブラリーを増やすレッスンは次のような内容です。
問題&回答
- 「500円を拾った」→それはついていますね
- 「ずっと片想いだった人から告白された」→感激ですね
- 「どの先輩が言っても藻善払いだったお客さんから、自分がはじめて申し込みをもらえた」→それはかっこいい
- 参考「会話がとぎれない!やっぱり大事!!46のルール/野口敬/すばる舎」
このように、「嬉しい」の段階ごとに具体的なシチュエーションが用意されています。
もちろん、解答の通り答えられなくても問題ありません。
むしろ、「自分ならどんな言葉を返せるかな」と考えることが、ボキャブラリーの幅を広げてくれると思います。
「嬉しい」以外にも、「怒り・悲しい・落ち込んでいる・困っている」など、さまざまな感情についてのレッスンがあるのも本書の素晴らしいところです。
このように本書では、大小さまざまな感情の動くシチュエーションを想定して、実践的なレッスンができます。
ボキャブラリーの豊かな共感ができるようになりたい人は、本書をぜひ読んでみてください。
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同じシリーズの「話が途切れない!66のルール」も合わせて読むと、脱コミュニケーショ初心者です。
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まとめ
本記事では、「共感しているはずなのに、会話が続かない」原因と解決策について紹介しました。
まとめると、2つのことが大切になります。
- 複数の共感ポイントを見つける
- 感情のボキャブラリーを増やす
試してみるとわかりますが、慣れるまではとても大変です。泥臭い試行錯誤が必要です。
しかし、共感が上手にできるようになれば、人と仲良くなるための強力な武器になります。
どんな人の心も惹きつけてしまうような共感上手を目指して、今回紹介した方法を試してみてください。
本記事のアイディアをより深く理解したい人は「会話が途切れない!話し方 やっぱり大事!46のルール」をぜひ書店にて。
コミュニケーションの初心者から中級者に上がるための必須バイブルです!
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