会話テクニックを身につけたコミュ障が、実際の雑談でどうテクニックを活用しているのかを赤裸々に告白します。
雑談のテクニックを学んだとしても、実践で使いこなすのは難しいですよね。
英語だって、文法を知っていても英会話はできません。なぜなら、口が英語に慣れていないから。
雑談も同じです。いくらテクニックを知っていても、使うことに慣れていないと実践では役立ちません。
しかし、実践で失敗するかもしれない」そんな恐怖心があるのも当然。
そこでこの記事では、「初対面の人とランダムで雑談ができるアプリ」で経験した「生の雑談」を題材にして、雑談テクニックの使い方や失敗例などを紹介していきます。
雑談の分析と、テクニックの活用例
雑談1. 5W1Hを使って「互いに話しやすい話題」へ
A県に住んでるんですか!おいしいものいっぱいですよね!
実は今日ひつまぶしを食べに行くんですー
え、いいなぁ、何か特別な日だったり?
違いますよー笑
特に何もないけど食べにいこうってなったんです。
ひつまぶしを何も日に食べられるなんてうらやましいなぁ
誰と行くんですか?
家族です
あ、実家暮らし?ということは大学生??
はい、実家暮らしで、今は大学4年生です!
この雑談の良かった点は、互いに話しにくい話題から、互いに話しやすい話題に切り替えられたことです。
雑談の中で最も難しい話題は「互いに興味がない話題」です。
だから、「互いに興味のある話題に切り替える」というのは、雑談を盛り上げる上でとても重要なテクニック。
例えば、私はA県について、「食べ物が美味しい」という情報しか持っていません。
だから、「A県について」を深掘りするのは危険です。それに、「A県の良いところは?」なんて聞いたところで、相手も興味はないでしょう。
「◯県って何が有名なの?◯県の生産高は?」
あなたも、こんな質問には答えにくいですよね。
そこで、「ひつまぶしを食べる」という情報に、5W1H (Who:誰と)を尋ねてみました。
すると、「家族といく」という情報が追加され、「実家暮らし・大学生4年生」という情報までたどり着きました。
このように、5W1Hをワンクッション挟むことで、「都道府県」という話しにくい話題から、「実家暮らし・大学生4年生」といった話しやすい話題に切り替えることができました。
まとめると、互いに話しにくい話題であっても5W1Hを活用し、互いに話せそうな話題 を見つけることが、雑談を盛り上げるコツの一つです。
例えば、「実家暮らし」「大学4年生」は次のように派生しそう
・実家暮らし
→一人暮らししたいと思うことは?兄弟はいるの?生まれも育ちもずっと?
・大学4年生
→文系・理系?就活は?授業が終わったいま何してる?サークルとかやってる?
雑談2. 相手の得意な話題を引き出す
Rさんは大学生なんですね!
(プロフィールを見て陸上競技をやっていると知る)
では、書かれている陸上競技は大学でやってるんですか?
そうそう、その通りです。
いまはもう引退してますけどね。
なるほど。陸上競技というと短距離とか長距離とか種目があると思うんですけど、Rさんは何をやってるんですか?
アルティメットという競技をやっています。
あ、あるてぃめっと...???
全然聞いたことがない(笑)
そんなスポーツがあるんですね、どんなスポーツなんですか??
えっとですね....
この会話の良かった点は、相手の得意な話題に切り替えられたことです。
なぜなら、相手にとって得意な話題であれば、相手は話しやすく、熱量をもって楽しく話すことができるからです。
パンダは話下手なので、相手がしゃべってくれるとたいへん、たいへん助かります。
想像してみてください。初対面の人に、あなたの趣味・仕事・こだわりの服・持ち物、こういった得意な話題について尋ねられた時のことを。
話したいことがたくさん出てきますよね?
だから、相手の得意な話題を見つけ・尋ねることが、雑談を盛り上げるためには大切な考え方です。
今回の場合、私の使っているアプリでは、通話しながら相手のプロフィールを確認できます。
プロフィールの中に「スポーツ:陸上」という情報がありました。わざわざ書いていることからも、「相手にとって、得意な話題である」と予想できます。
そこで、「陸上って書いているけど大学でやっているの?」と聞くことで、相手が得意な話題を雑談の中心に持っていきました。
今回は全く知らなかったアルティメットというスポーツをRさんがやっているとのことだったので、「そんなスポーツあるの!?どんなスポーツか教えて!」とスムーズに相手が話せる状況を作り出せましたね。
このように、「相手にとって得意な話題」を相手に話してもらうということは、話し下手な人には必須のテクニックです。
普段は相手のプロフィールを確認なんてできません。最初の自己紹介を覚えておいたり、持ち物や雑談の内容から、相手の得意分野を見つける必要がありますね。
一口アドバイス:ねらうべきは自分が知らない話題+相手の得意分野 雑談におけるよくある誤解の一つに「自分も同じレベルでしゃべらないといけない」というものがあります。 だから、「自分が知らない話題」になると、違う話題に切り替えようとする人も多いんですよね。しかし、そこで「しらない!教えて!」と素直に言えた方が、お互いのため。なぜなら、知らない話題だから質問しやすいし、相手は得意分野だから話しやすい。 このように、自分が知らない話題+相手の得意分野は、雑談が盛り上がる素晴らしい話題なんですね
まとめ
今回「生の雑談」で紹介した雑談テクニックは2つ
- ・5W1Hを使って「互いに話しやすい話題」へ
- ・相手の得意な話題を引き出す
特に、相手の得意な話題を見極め、雑談の中心におくテクニックは重要です。
実際に、どうテクニックが使われているのかの学びになれば、とても嬉しく思います!