話し方が9割の面白い点と面白くない点を解説したので、ぜひご覧ください!
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この本の面白い点
・嫌われる人の、コミュニケーション上の特徴が描かれている。
面白い点の1つ目は、嫌われるコミュニケーション方法が描かれていることです。
「好かれるコミュニケーション」に焦点を置く本は多いものの、「嫌われるコミュニケーションの特徴」を具体的に載せている本って意外と少ないんですよね。
本書では、その特徴を7つ取り上げています。
4つの「Dワード」を連発する人(でもだってどうせダメ)
下ネタを話す人
お笑い芸人気取りでいじる人
話をまとめようとする人
相手の話を奪う人
すぐに馴れ馴れしい口をきく人
負け惜しみを言う人
話し方が9割/永松茂久
私は③の人には出会ったことはありませんが、③以外の人には心当たりがあります。
③以外の人の多くは「根はいい子なんだけどね」と周りに言われていました。
あなたの周りにも、心当たりがある人がいるのではないでしょうか?
あるいはあなた自身が、気をつける必要があるかもしれません。普段の会話を振り返ってみてください。
図や例文が多く使われていて、「嫌われるコミュニケーションの特徴」がよくまとめられているところがお気に入りポイントです。
知らず知らず嫌われているあの人やこの人にぜひ読んでほしい内容でした
・コミュ障の原因について述べられている。
面白い点の2つ目は、コミュ障の原因を述べている点です。
会話のテクニックについて解説している本は多いですが、コミュ障の原因について述べている本もまた、少ないんですよね。
筆者は「健全な自己肯定感を持つこと」が、話すことには重要であると言っています。
今でこそコミュ章を克服した私も、はじめは勉強や趣味を通じて自己肯定感が高まったからこそ、会話のテクニックを練習するという行動を起こすことができました。
コミュニケーションの小手先テクニックを学ぶだけでなく、自己肯定感を高めることが会話上手への近道であると、改めて気づかされました。
小手先テクニックを紹介している会話の本が多い中、コミュ障の原因を「自己肯定感の低さ」と気づきを得ることができたのは、この本を読んで良かったことです。
面白くない点
・その他のコミュニケーション上のテクニックについては、他の書籍と大差ない。
会話に関するマインドやテクニックを学ぶことは、会話に自信を持つための近道です。
そして、「話し方が9割」でも、マインドやテクニックについては描かれています。
しかし、それらの多くが他の書籍でも書いてあることばかりでした。
そのため、他の会話の本を読んでいる人からすれば、この本は物足りないかもしれません。
会話テクニックに特化した本に比べると、本書は、会話の初心者に向けた超基礎的なテクニックの記載が多いです。
コミュニケーションの勉強を4年間続けてきた私からすると、テクニックが浅かったのは残念なポイントでした。
会話のテクニックを深く学びたい人にオススメする書籍はこちら!
まとめ
良かった点も悪かった点も総合して、一押しポイントは
嫌われる人のコミュニケーションの特徴がわかりやすくまとまっていること
でした。身の回りにこの特徴を持っている人は実は多いです。
知らず知らずのうちに、人が離れていってる人を何度も見てきました。
そのような人が離れていくコミュニケーションの特徴を取り上げ、良く捉えまとめられていることは本書の素晴らしい点だと思います。
全体を総合して、コミュニケーションの勉強をしはじめたばかりの人にはぜひお勧めしたい。一方で、中級者〜上級者の人には必要ない、というのが正直な感想です
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最後に、中級者・上級者の方々にこそ刺さる本の紹介もしてますので、ぜひ見てみてください!