こんにちは、読書ブロガーのぱんだです。
この記事では「伝え方が9割/佐々木圭一/ダイヤモンド社」を紹介します。
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メインテーマは「NO」を「YES」に変える技術です。
上司のOKが欲しい、デートで誘ってOKが欲しいなどといった、頼み事の場面でYESをもらうための技術です。
頼み方のテンプレートが用意されてるのが嬉しい。
だから、読んだらすぐに実践できるところがイチオシポイント。
個人的にこの本をオススメしたいのは、コミュニケーションが苦手だと思っている人です。
この本の前半部分を真似するだけで、自然と人が集まってくるような「人たらし」になれる会話が身につくからですね。
著者について
著者の佐々木圭一さんは、コピーライターとして仕事をしている人です。
コピーライターを簡単に説明すると、広告のキャッチコピーを書いている人、でしょうか。
言葉だけで購入者の興味をひき、購入してもらう言葉の魔術師ですね。
しかし佐々木さん、大学でも過去レポートを写していただけと告白しているように、言葉の魔術師とはほど遠い存在だったようです。
しかし、コピーライターとして配属されたことをきっかけに勉強を始めたそう。
そのため、配属初期はコピーライターとしては活躍ができず、相当なストレスにさらされ、一年で10キロも太った過去を持っています。
そんな苦労経験のある佐々木さんですが、膨大な魅力的なコトバを分析した末に、言葉の魔術師に成長します。
そこで発見した「人の心に残る・相手の行動を変える言葉の作り方」を紹介しているのが、この本です
「そうだ、京都に行こう」
誰もが聞いたことのあるこのフレーズも、この技術のうちの1つとして紹介されています。
耳に残るフレーズって作れるんだ!?と素直に驚きました
どんなテーマで書かれた本なのか?
メインテーマは
「NO」を「YES」に変える技術
具体的に役立つ場面は
- ・デートの誘いをOKしてもらいたい
- ・嫌味なく頼みごとを引き受けてもらいたい
- ・提案を絶対に通したい
こんな場面ですね。
言い換えると、この本の技術を実践するとことで「相手の心を動かすことができる言葉」を自由自在に使えるようになります。
普段の日常会話にも応用しやすく、「なぜか周りに好かれる人のコミュニケーション術」としても活用できる技術です。
面白かったところ
相手を動かす言葉が面白いように作れるようになれる、これに尽きます。
中でも使いやすいなと思ったのは、相手の「承認欲求を刺激する」ことで行動を促すという技術
この技術を使って相手に頼みごとをすると次のようになります。
NOと言われる頼み方
→残業お願いできる?
YESと言われる頼み方
→君の企画書が刺さるんだよ、お願いできない?
伝え方が9割/佐々木圭一/ダイヤモンド社
この頼み方をされると、少しいい気持ちになってしまいますね。
残業は嫌々であっても、褒めてくれた上司を憎めそうにありません。
うわっ、あざとい
間違いない。
ただ、こんな言われ方したら絶対に引き受けちゃうな、と感心させられました。
他の技術についても紹介します。
ネタバレになりすぎないように、紹介された技術を使って、私が作った例文を2つ紹介しますね。
「好きなこと」で行動を促す技術
NOと言われる頼み方
→こんど家で遊ぼうよ
YESと言われる頼み方
→例のボードゲーム買ったんだけどどう?
「嫌いなこと」で行動を促す
NOと言われる頼み方
→勉強しなさい
YESと言われる頼み方
→今回のテスト過去一番難しいらしいよ
どうでしょう、少しはYESと言いたくなる頼み方だったでしょうか?
本書の「相手を動かす言葉の作り方」に沿って言葉を作ると、こんなにも簡単に、相手が引き受けちゃう頼み方ができるようになります。
本書では、他にも4つの技術 (選択の自由・あなた限定・チームワーク化・感謝) が紹介されています。
これらは今回詳しく紹介できませんでしたが、いずれもYESを引き出す強力な技術でした。
さらに、いくつかの技術を組み合わせると、すんなり頼み事を引き受けてもらえるようになるんじゃないかと思いました。
つまらなかった点は?
第二部の「強いコトバを作る技術」は使いにくいな、と感じました。
強い言葉=相手の記憶に残るような言葉で、例えば「そうだ、京都いこう」も強い言葉です。
「バズるツイート」や「名言」と言われる言葉の多くが、第二部で紹介されている技術を使ったものです。
しかし、本日紹介した「相手の行動を促す言葉の作り方」の使いやすさが抜群だったのに対して、第二部の使いにくさが少し残念です。
ただここだけの話、相手が引き受けちゃう頼み方の技術を知ることができただけで、人間関係の悩みがかなり軽減されました。
ちなみに、「ここだけの話」という言葉も、相手の注意を引く技術として本書で紹介されてます
まとめ
個人的に第一部だけでも十分な収穫があったなと思える一冊でした。
頼みごとを引き受けてもらう技術を身につけたい人は、ぜひ一度読んでみて欲しいです。
技術を活用して、疎遠だった友達と会う約束を結んだパンダが言うのだから間違いない
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