共感の使い方が自然と身に付く一冊-会話が途切れない話し方 66のルールの概要とポイント-

会話ぱんだ
会話ぱんだ

元コミュ障の視点から「会話がとぎれない!話し方66のルール」の概要と、特に役立つポイントをまとめました!最後までぜひご覧ください。

「会話がとぎれない!話し方66のルール」で学べること
  • 共感のしかた
  • 「相手が話したいこと」を感じとる力
  • 会話が盛り上がる聞き方
  • 人に好かれるコミュニケーション術

こんな人にオススメ
  • 共感ができる人になりたい
  • 相手がいい反応をしてくれない
  • 沈黙が怖い
  • 「へー」「そうですか」で会話が切れる
  • 相手の気持ちを理解できない

本書の概要と要約

本書の目次と、各章で学べることを要約します。

目次

学べること

[1章]この「聞き方」でどんな人とも会話が続く!

・会話上手になる「聞き方」
・話が盛り上がる「聞き方」
・嫌われない「聞き方」

[2章]「話題選び」はコレでバッチリ 相手がどんどんノッてくる気持ちの”ちょっぴり”オープン術 

・相手が聞きたいと思うような話題の選び方。
・相手が笑顔になるような話題の選び方。

[3章]話が一気にあふれ出す「質問」のツボ!

・5W1H質問のコツ

[4章]どんな場面でも切り抜けられる「受け答え」の技術

・“困った”シチュエーション別の対処法

例1)話しにくい人と距離を詰めたい時

例2)相手がなかなか話し出してくれない時

例3)質問されたあとに会話が続く、受け答え方

[5章]気軽に話せる「関係づくり」のコツ

・初対面の関係作りの方法

例)自ら挨拶・名前を呼ぶ

[6章]「人の輪」にすんなりとけこめる「話し方の基本」

・大人数での会話の仕方
・基本的には一対一と同じ
例)あいづち・自己開示で話題提供・みんながわかる話題を選ぶ

[7章]もっと親しくなりたい人がいたら!一目おかれる”ひとつ上の話し方”

・友人恋人ができる連絡の取り方
・否定するなら、質問してみる
・相手の変化に気づくことで、好意を持っていることが伝わる。

この中でも、個人的に役立った内容について、詳しく紹介します。

絶対に損しない役立つ内容

共感の仕方がわかるようになる

本書の役立つポイント一つ目は、共感の仕方が読むだけで自然と身につくこと。

なぜなら、「共感的な会話の例」がたくさん収録されているからです。

「会話は共感するとよい」なんてどこでも書いてありますが、具体的にどんな会話をすれば共感できているのかわからなくないですか??

この本には、とにかく共感的なコミュニケーションの例が豊富に収録され、共感の感覚が勝手に磨かれます

「携帯電話を落としてね。落として初めてわかったけど、自分の携帯番号って覚えていなものだね」
「うわあ、それは困りましたね」
「ええ、慌てましたよ」

(参考52ページ)

「先週末、軽井沢でショッピングをしてきたの。」
❌会話が止まる反応「えー、天気はよかったですか?」
◯会話が続く反応「楽しかったんでしょうね」

(参考107ページ)

会話が途切れない話し方 66のルール

このように、共感的なコミュニケーションの例が多いんです。

そのため、本書を読むだけで「どんなコミュニケーションをとれば共感できるか?」という感覚が自然と磨かれていきます。

相手が話したいことがわかり、会話が盛り上がる。

本書の役立つポイント2つ目は「相手の話したいことがわかるようになる」ことです。

共感的な会話が身に付くと、「相手が話したいこと」もわかるようになっていきます。

だから、本書を読むだけで相手が話したいことがわかるようになって、会話が盛り上がるようになります。

「相手が話したいことを話題にできた時と、できなかった時のコミュニケーション例」を比較して解説をしてくれることも、相手の話したいことを見極める力をグンと伸ばしてくれます。

「私、今年はもおう5回もお花見に行きましてね」「ほう、お花見ですか」
いかにもうまく共感できているように見えますが、これでは話がはずみません。なぜなら、話してわかって欲しいところに共感していないからです。この場合だと「ほう、5回も!」と5回に共感してあげなくてはいけません。(中略) 話を聞く時は、話し手の声のトーンやしぐさ、表情などをきめ細かく観察しながら、話し手はいったいどこをわかって欲しいのかを感じる必要があります。

会話が途切れない話し方 66のルール

これ以外にも、「相手が話したいことを話題にできた時とそうでない時」のコミュニケーションを比較した解説が多く収録されており、「相手の話したいことはなにか」を見抜く感覚が鍛えられます。

相手の気持ちに注目することで、会話が盛り上がる

本書の役立つポイント3つ目は、「相手の気持ち注目すれば会話が盛り上がる」テクニックです。

実は、気持ちを吐き出せるような話題になると、人はノリノリで話してくれます。

気持ちが爆発した出来事こそ「誰かに聞いてもらいたい」欲求があるからです。楽しかったことにせよ、悲しかったことにせよ、それが怒りであっても、「聞いてもらいたい」という欲求があります。

例えば、悪口で盛り上がってしまうのは、イライラしている気持ちを吐き出す話題だから。

このように、相手の気持ちを話題にすることで話はノッてきて、勝手に盛り上がっていきます

しかし、「その時はどんな気持ちでした?」なんて、なかなか日常生活では使えません笑

そこで本書では、直接気持ちを聞くのではなく、「さりげなく気持ちにフォーカスできる質問」が紹介されています。

「ムッとくることもあるでしょう」(参考96ページ)
「嫌になることもあるでしょう」(参考100ページ)

会話が途切れない話し方 66のルール

こんなことを言ってもらえたら、イライラした記憶がよみがえり、相手はついつい話し出してしまいます。

このように、相手の気持ちを尋ねると、グングン話に勢いがつき、勝手に会話が盛り上がっていきます。

第3章を中心に紹介されている「さりげなく相手が気持ちを吐き出せるテクニック」が、本書の役立つ3つ目のポイントでした

人に好かれるコミュニケーション

役立つポイント4つ目は、人から好かれるコミュニケーションが学べることです。

「人に好かれる」と聞くとずる賢い印象を抱く人もいるかもしれませんが、言い換えれば、良好な人間関係を築けるコミュニケーションのこと。

特に第7章の内容は、即実践できて、関係作りに有効なテクニックばかりです。

いくつか紹介します。

褒めることが苦手なら、気づいた変化を伝えるだけでよい

日本人は褒められるのが苦手です。「〇〇さんておしゃれですね」とほめても「いえ、そんなことないです」と返す人がなんと多いことか。(中略)人間関係の距離を縮める効果的な方法があります。それが「気づく」ことです。
「あ、髪を切りましたね」「もう半袖ですね。」
「いつもエレベーターではなく、階段を使っていますね。」「今日はピンクですね(服装のこと)」
これなら、言われたほうは否定のしようがありません。

会話が途切れない話し方 66のルール

褒めることに抵抗があれば、変化を口にするだけでも効果的というテクニック。変化に気づくと言うことは、相手に関心がある証拠ですから、気づいてもらえた人は嬉しくなります。言われてみると私も「気づいたこと」を口に出しているだけですが、相手が笑顔になって話してくれます。

・友人や恋人をつくりたいなら、感謝やねぎらいの言葉を送る

近頃、「友人や恋人ができにくい」という相談を受ける機会が増えました。こうした方には、自分から連絡をしないと言う特徴があるように思います。(中略)「自分もそうかも」と思い当たる方がいれば、「感謝」と「ねぎらい」の言葉を伝える方法をお伝えいたしましょう。

会話が途切れない話し方 66のルール

例えば「本日は、お話してくれてありがとうございます」や「遅くなりましたが、帰り道は大丈夫でしたでしょうか?」などと伝えられたら、たとえメールなどであっても良い印象を抱きますよね。同時に、また会いたいと思うこともあるでしょう。このように、感謝やねぎらいの言葉を伝えることで、着実に人間関係が前進します。

以上のように、人が周囲に集まるような人や人間関係に困ってない人が、当たり前にやっている“人に好かれるコミュニケーション”が、即実践できる形で紹介されていることが役立つポイント4つ目でした。

まとめ

この記事では、本書の概要と、"元コミュ障の理系男が選ぶ"会話に役立つ内容を紹介しました。

共感的なコミュニケーションの感覚が鍛えられるような、会話の例が豊富であること。

また、会話を盛り上げるようなテクニックが収録されていること。

さらにそれらが、即実践できる形で紹介されていることが、本書の素晴らしいポイントです。

共感ができるようになりたい、互いに笑顔になれる楽しい会話がしたい、人に好かれたいと思う人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

 

コミュニケーションを学ぶのに最適な本を紹介している「コミュニケーション力を上げる会話の教科書4選」もご覧ください。

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